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〜有機栽培の田んぼで生きもの観察会〜
2025.7.27(日) 参加人数 組合員 大人12名、 子ども8名 一般 大人2名、 子ども2名 合計24名(+スタッフ4名) 今治地区会運営委員の阿部悦子さんのフェイスブックの投稿より 活動のご報告です。
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昨日のゆうき生協今治地区会の「田んぼの生き物調査」。 沢山の親子が楽しんでいて、私も楽しかった。 そして深く思うところがあった。【生物多様性】だ。
この田んぼは、ゆうき生協の今治の生産者、長尾さんの。
生物調査に出かける前に長尾さんがお話をしてくれたのだけど、いいお話だった。「わあ!」って思ったのは、「生き物を網で掬ってバケツに入れるとき、カエルを触る時は手を水の中で冷やしてからにしてね。カエルの体温は20度なので、人の手は熱いからね」って。
長尾さんのお父さんはゆうき生協を創設した人なのだけど、息子の長尾さんは若い時には農業に関心がなく、都会でサラリーマンをしておられたそうな。でも思うところあって故郷に帰って有機農家をするようになり、最初はその耕作を夢中で学んでいたけど、だんだんにそこにいる生物に目がいくようになったのだそう。長尾さんはみんなに手作りの「生き物図鑑」を配ってくれた。 この夏は暑くて生物が少いけれど、何年か前に専門家も交えて長尾さんの田んぼの生物の数を数えたら、50種類もいたのだそうだ。
この話は、生物調査をした後、会場に帰ってからのお話に続く。
まず私は2020年にこの辺りでウンカが大発生したとき、農薬も化学肥料も全く使わない長尾さんの田んぼだけが、青々と枯れないでいたこと、その映像をみんなに示した。
長尾さんは、その理由は「生物多様性」なのだと説明。ウンカがやって来ても、益虫がいてウンカを食べてくれる。生物多様性がある田んぼは被害が出なかったのだ!と。その生き物というのはみんなの目に見えない土壌の中の微生物を初め沢山の小さな生物のことも。
子どもたちも大人も、じっと静かに長尾さんのお話を聞いていた。この日に親子で見つけた田んぼの、水路の小さな生き物は、とっても大事な生命なのだと、それらの生命が美味しくて安全なお米を育てているのだ!と私も納得した。
その生き物のいる田んぼで育ったお米を私たち生協の組合員はいただいている。これがゆうき生協の【提携米】だ。とても良い学びの一日でした。
追記・生物調査の後、長尾さんがハサミと入れ物を配ってくれて、田圃の横の畑に導いてくれて、新鮮なキュウリをたっぷり収穫させてくださった。夢中で行った生き物調査のあと、またまた嬉しい時間・・・。洗った後でキュウリ一本丸ごとかぶりつく子どもたちもいた。そして私も!美味しかった。
(以上は阿部の7月28日のフェイスブックに加筆した原稿です) ***********