供給品カテゴリー
いまウォーキングにはまっています。道端の草花や雲にそして田畑の稲や野菜に季節を感じながら…と書けたら格好いいのですが、実はスマホに操られてのウォーキングです。外出自粛中に何気なく触ったアプリ(私のスマホのアプリは息子が設定してくれたので触ったことがあるのは半分弱)に、「今週の歩数は先週より少ないです」と書かれていたのです。さらに触っていると上がった階段数まで、購入時からの5年強のデータがありました。
一日2000歩、3000歩なんかざらにあり、目標を10000歩と決めて歩き始めた次第ですが、データグラフを確認するたびに「今日の歩数は昨日に比べ…」と言われ(見ているだけだけど)、ついつい頑張ってしまい、最近は週平均が15000歩になっています。
総務の仕事も似たり寄ったりで、供給高に対して昨年度対比や計画達成率に追われて数字にこだわってしまいます。
そして、社会も同じです。経済性、生産効率、GDP、GNIなどなどのデータがあり、世界ランキングや自国での年間推移が発表され、国民の実感と数字の乖離を感じることも度々です。目標や成果を数字化するのは分かりやすいのですが、その反面、見えなくなって『切り捨てられていくもの』や『取りこぼしていくもの』があるようです。
私は総務委員長として「自然と生命を大切にする」ために、ゆうき生協の健全経営を目指し、数字に追われているのですが、手段が目的化して、大事なものを切り捨てたり取りこぼしたりしていないかを検証する感性を常に意識していたいと思っています。でもですね。職員から「今週の供給高〇〇円で計画比〇〇%ですよ」と言われると頭が真っ白になって焦ってしまいます。いやはや、とかくバランスとは難しいものです。
コロナ後の社会は、この切り捨ててきたものや取りこぼしてきたものを見つめ直し、自然と共生できる社会になっていけばいいなと思っています。
総務委員長 秦 左子