供給品カテゴリー
『おもち』とは季節感外れすぎと思われる方は、実は季節感満載なので、ぜひ最後までお読み下さい。よろしく。
お餅は、和田丸の若いお母さんたちに作って頂いて初冬から春に掛けて供給しています。でもね。もち米は和田丸のお母さんやお父さんが栽培して下さっているのです。だから、和田丸のおもち作りは春の田植えから始まっているのです。見ようと思えば早苗のときからおもちまでの製造過程を見ることが出来るのです。ちょっと素敵だと思いませんか。
ところがです。この私たちのおもちになるもち米の田に猪が入って喰い荒らし、踏み倒したのです。「電柵もあるのに…。だから、ちょっと早いけどこれ以上の被害を防ぐために刈り取りを済ませたの」というお話を聞いてその田を見てきました。刈り取った田は切り株が残りますが、猪が入ったところは稲が踏み倒されています。さらに転げまわったようで円形に踏み荒らされている場所もありました。「籾摺りをしていないのではっきりはしないけど」と条件付きで、「収穫は半分くらいになりそう」と、案内してくれた山内さんが言われていました。田のなかには、稲穂がいっぱい散らばっています。「これを拾ったら精米できるの?」と聞いたら、「泥臭くて食べられない」とのことでした。『落ち穂拾いも辞さない覚悟だったのに…残念で悔しい。
このように、和田丸のおもちは、和田丸のたくさんの生産者が手塩に掛けて、更に天候に振り回され、猪との攻防を経て、着々と作られています。今年は10月から供給開始で、お鍋用のおもちも企画中です。供給開始の折には、よろしくお願い致します。(総務 秦左子)