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左は、農薬を散布している慣行栽培の田んぼ。右は、有機栽培の田んぼです。今年は県内でも、ウンカによる稲作への被害が過去最悪だったと言われていますが、ゆうき生協の年間契約米を栽培している今治の田んぼでは、ウンカの被害がまったくありませんでした。そのため地域でも、注目が集まっているそうです。
「様々な理由はありますが、やはり生物多様性が大きいと思います。カエルや小動物がウンカを捕食したり、ウンカ糸片虫(ウンカに寄生する寄生虫)がいたりですかね。いずれにしても、農薬は害虫だけではなく、益虫も殺してしまいますから」(生産者の長尾正人さん)
映画『ホッパーレース・・ウンカとイネと人間と』を見たことがあります。東南アジアで、農薬を撒いても撒いても、ウンカの被害が年々酷くなり、人々が生物多様性の重要性に気づいていくというドキュメンタリー映画です。ウンカは、天敵がいっぱいいるけど、環境適応力が高く、農薬耐性を獲得してしまうのです。日本でも、これを機会に、生物多様性の重要性に気づいて欲しいと思います。