供給品カテゴリー
9月26日、定員20名のところ、ちょうど20名の参加者。農畜産委員スタッフ3名、福岡自然農園スタッフ4名で、賑やかなワークショップとなりました。 報告:大崎桃子
福岡大樹さん、晶子さん、スタッフ、それから参加者全員に軽く自己紹介をしてもらう。
大樹さん:このワークショップは最近始めたもので、近くの小学校などで行ったりしている。「旬の種もの屋さん」が消費期限の過ぎた種を譲ってくれる。そういった協力もあり、WSを無償で行うことができている。粘土団子は、作物を作ることが目的というより、そこから見えるもの(現象)を見て(観察)いく。
参加者の方々の中には、オペラ『大自然の歌』を見に行き、そこでこのWSのことを知り、即参加を決めた方(組合員外の方)や、最近テレビで粘土団子のことをやっていたのを見て、そのタイミングでWSの案内を見たので参加したという方もおられた。
粘土団子の作り方(晶子さんより)
① 計量カップに15mlほど種を入れる(正信さんは、とにかくたくさんの種類を入れるのが良いと言っていた)。この日は、人参、大根、牛蒡、蕪、小松菜、高菜、からし菜、そば、レンゲ、クレムソンクローバー、カボチャ、瓜、柑橘、柿その他。
② 種の約7倍の土を入れ、水を適当に入れて混ぜる。空気を抜くために叩いたりこねたりする。
③ 10個くらいに丸めていく。
土は福岡自然農園の山の土(粘土質)を砕いてふるいにかけたもの。とても滑らかで手触りが良かった。
参加者は種を選ぶのを楽しみ、粘土をこねこねを楽しみ、まん丸に団子にするのを楽しみ、作業しながらおしゃべりを楽しみました♪
作業の間、大樹さんがいろいろお話をしてくれ、参加者の質問に答えてくれました。高校生の頃によく正信さんに頼まれて粘土を山から採ってきた。15年ほど前に同じ場所に取りに行ったら、粘土がない!掘って掘って、1メートルくらい掘ってようやく粘土が出てきた。月日が経つ間に1メートルの腐食層ができていたのだ!水はけの悪い、作物の育ちの悪い場所だったのに。・・・正信さんは東京へ行ったら、ポケットに粘土団子を入れていて河川敷などにこっそり置いてきた。ギリシャでは、斜面に緩めの粘土団子を投げてべちゃっとくっつくようにした。
たくさんの種類の種から、概ね3~4種類の作物が優先して育つ。畑などに蒔くなら、草を刈っておく、地面に団子が接する状態にする。毎年同じ場所でやっても、変化がある。
みんなが団子を作り終え、卵パックなどに入れ、手を洗ってティータイム♪ ゆうき生協のお菓子(お煎餅、黒豆甘納豆など)に、福岡自然農園のスタッフが栽培し、淹れてくれたホーリーバジルのハーブティーを頂きました。
ホーリーバジルを乾燥するまでの工程を教えてくださり、ハーブティーは美味しいとおかわりする人も多かったです。
福岡大樹さん晶子さん、スタッフの方、参加者の方、みんなが始終にこやかに楽しくできたワークショップでした。ありがとうございました!!!
個人的な感想:正信さんにお会いすることはできなかったけれど、お孫さんの大樹さんの語り口がとても穏やかで、時間的にも規模的にも大きな視点ベースでお話をされる様子が、正信さんから引き継がれている感じがして、いつまでもお話を聞いていたい空気感でした。小学生の子どもも楽しんでいて、話も理解していました。未来を生きていく子どもたちにこそ体験してもらいワークショップだと思いました。
参加された方の感想(Tさん)
粘土団子を作った!
福岡正信さんの存在を知ったのは、高校の頃だったと思う。母が参加するというお話会について行ったようなボンヤリとした記憶がある。
中学・高校での勉強に意味や価値をあまり見出せず・・・将来を模索する中、高校卒業後に、福岡自然農園を訪ねたのは、20数年前のこと。活字を読むのが苦手だった私は、全く本を読まず、福岡さんに会ってみたくて、伊予市へ突然行ってみた。残念ながら、福岡さんはギリシャにいるとのことで、キウイを頂いて帰った。「本の一冊ぐらいは読んでくるんだよ!」と・・・そんな基本のキも教えていただいた。
粘土団子!やっと作れるんだ!と、ゆうき生協の企画を見て参加!!!嬉しく楽しいひとときでした。自然と人為の境い目。そこへの種まき。沢山の種を混ぜて作る団子。芽吹いたらどうするのか?どんな風に団子を撒くのか?粘土団子の楽しみ方!なるほどなあ、と初歩的レベルでの理解だけど、20数年を経ての一歩。とてもありがたい時間でした。次は、さあ!団子を撒く準備♪
企画・準備してくださった福岡自然農園の皆さま、ゆうき生協の皆さま、ありがとうございました。